お口のバイ菌が命に関わる!?

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こんにちは!仙台市青葉区 北四番丁駅から歩いてすぐの歯科クリニック『デンタルフラッグ・ステージ二日町』院長 前澤訓(前ザワ サトシ)です。

「大切な親御さん」や「シニア世代」の命に関わる、非常に重要なお口の感染リスクについてお話しします。

皆さんは、日本の高齢者の死因として常に上位に挙げられる「誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)」という病気をご存知でしょうか。

「食べ物が変なところ(気管)に入って起きる肺炎でしょ?」 「それは内科や介護の専門分野で、歯医者さんは関係ないのでは?」

そう思われる方も多いかもしれません。 しかし、実はこの誤嚥性肺炎の最大の原因は、「お口の中が汚れていて、バイ菌だらけになっていること」なのです。

つまり、歯科医院での口腔ケアこそが、シニア世代の命を守る最大の感染予防策になります。

今回は、「実家の両親にいつまでも元気でいてほしい」と願うご家族の皆様、そしてシニア世代の皆様に必ず知っておいてほしい、お口のケアと肺炎の深い関係についてお話ししますね!


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誤嚥性肺炎の真実:原因は食べ物ではなく「お口のバイ菌」

誤嚥(ごえん)とは、本来であれば食道を通って胃に入るべき食べ物や水分、あるいは唾液が、誤って空気の通り道である「気管」や「肺」に入り込んでしまうことを言います。

若くて健康な人であれば、変なところに入りそうになっても「カッカッ!」と激しく咳き込んで、外に吐き出すことができますよね。

しかし、ご高齢になると、喉の筋力や反射の神経(飲み込む力)が少しずつ衰えてきます。

そのため、食べ物だけでなく、「寝ている間に、自分の唾液が気づかないうちに少しずつ気管に流れ込んでしまう」ということが頻繁に起こるようになります。

ここで、大きな問題が発生します。 もし、お口の中が歯周病菌やむし歯菌、食べかすで溢れかえっていたらどうなるでしょうか?

バイ菌が大量に混ざった「汚れた唾液」が肺に送り込まれることになります。高齢になると体の免疫力も低下しているため、肺に入ったバイ菌を退治できず、そこで激しい炎症を起こしてしまいます。

これが、「誤嚥性肺炎」の本当の正体です。

つまり、誤嚥すること自体よりも、「誤嚥した唾液が、お口のケア不足によってバイ菌まみれだったこと」が、肺炎を引き起こす直接の引き金(感染)になっているのです。


歯がなくても危ない!?「入れ歯」に潜む感染リスク

「うちの親はもう総入れ歯で、自分の歯がないから歯周病の心配もないし大丈夫」と思われた方、実はここにも大きな盲点があります。

実は、お手入れをサボった入れ歯は、お口の中のバイ菌の「最大の基地」になります。

入れ歯はプラスチックや金属でできていますが、目に見えない細かな気泡や傷がたくさんあります。そこへ、むし歯菌や歯周病菌、そしてカビの仲間である「カンジダ菌」が入り込み、前回お話ししたヌメヌメとしたバリア(バイオフィルム)を作って住み着いてしまうのです。

毎日お水ですすぐだけで、専用のブラシや洗浄剤を使わずに使い古された入れ歯は、いわば「バイ菌のかたまり」をお口の中にはめているのと同じ状態です。

その入れ歯についた大量のバイ菌が唾液に混ざり、夜間に肺へと流れ込むことで、誤嚥性肺炎のリスクは一気に跳ね上がってしまいます。

歯があるかないかに関わらず、「お口の中、そして使う道具(入れ歯)をいかに清潔に保つか」が、シニア世代の感染予防において生死を分けるほど重要になります。


口腔ケアで肺炎が激減!驚きの医学的データ

「歯医者でお口のお掃除をするだけで、本当に肺炎が防げるの?」と思われるかもしれませんね。これには、非常に明確な医学的データがあります。

ある有名な研究(専門学校や介護施設で行われた調査)によると、専門家(歯科医師や歯科衛生士)による定期的な口腔ケアを取り入れたグループは、専門的なケアを行わなかったグループに比べて、誤嚥性肺炎の発症率が約4割も減少し、さらに肺炎による死亡率を大きく下げたという結果が出ています。

お口をキレイに保つことは、単に「お口をスッキリさせる」「むし歯を防ぐ」というレベルを超えて、「肺炎という恐ろしい感染症から、大切な命をダイレクトに守るための医療」なのです。


大切な家族のために、今日からできる3つのシニアケア

ご実家の親御さんや、身の回りのシニア世代の健康を守りたいと思われたら、ぜひ今日から以下の3つのケアを意識してみてください。

① 「入れ歯」の正しい毎日のお手入れ

入れ歯は、毎食後、外して水洗いをしましょう。その際、歯磨き粉を使ってゴシゴシこするのはNGです。歯磨き粉に含まれる研磨剤が入れ歯を傷つけ、そこにさらにバイ菌が繁殖してしまいます。専用の「入れ歯用ブラシ」で優しく汚れを落とし、夜寝る時は「入れ歯洗浄剤」につけて化学的に殺菌・消毒を行いましょう。

② 食前の「お口の体操」で飲み込む力を鍛える

食事の前に、パタカラ体操(「パ・タ・カ・ラ」と大きな声で発音する)をしたり、舌を前後左右に動かしたりする簡単な体操をすることで、唾液の分泌が促され、喉の筋肉が刺激されます。これにより、誤嚥そのものを防ぐ「お口のバリア機能」が高まります。

③ 歯科医院での「プロの定期検診・口腔ケア」

ご自身でのケアや、ご家族による仕上げ磨きだけでは、どうしてもお口の奥の汚れを落とし切ることはできません。 定期的に歯科医院へお越しいただき、プロの手で歯石やバイオフィルム、入れ歯の細かな汚れを徹底的に除去し、お口のバイ菌の数を「安全なレベル」までリセットすることが一番の近道です。


まとめ:いつまでも「自分の口から食べる喜び」を

私たちは、年齢を重ねても、誰もが「自分の口から大好きなものを美味しく食べる喜び」を持ち続けてほしいと心から願っています。

お口の健康を守ることは、誤嚥性肺炎という恐ろしい感染症を防ぐだけでなく、栄養をしっかり摂って免疫力を高め、全身を元気に保つためのすべての源です。

「親の口臭が最近ちょっと気になるけれど、なんて伝えたらいいか分からない」 「入れ歯が合わなくて、食事が細くなってきたみたいで心配」

そんな時は、ぜひご家族の皆様が「お口のお掃除に行ってみようよ」と、優しく声をかけてあげてください。

シニア世代の患者様にもリラックスして治療やクリーニングを受けていただけるよう、バリアフリーを意識した温かい院内環境と、お一人おひとりの体調に寄り添った丁寧な診療を心がけています。

大切なご家族が、これから先もずっと笑顔で、元気に美味しいご飯を食べられるように。 私たちが、お口の防衛軍として全力でお手伝いさせていただきます。どんな小さなことでも、いつでもお気軽にご相談くださいね!


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監修:デンタルフラッグ・ステージ二日町 院長 前澤訓(マエザワサトシ)

宮城県仙台市出身
日本歯科大学生命歯学部(東京) 口腔外科第二講座大学院卒業
2010年 デンタルフラッグ・ステージ二日町開業
宮城県歯科医師会代議委員
宮城県歯科医師連盟評議委員
宮城県日本歯科大学校友会理事
社会福祉法人未来福祉会理事
仙台市立広瀬中学校校医
ミッキーこども園園医
ぶんぶん保育園園医
少林寺拳法中拳士三段
(2026年7月現在)