こんにちは!仙台市青葉区 北四番丁駅から歩いてすぐの歯科クリニック『デンタルフラッグ・ステージ二日町』院長 前澤訓(前ザワ サトシ)です。
子育て中のお父さん、お母さん、毎日のお仕事や育児、本当にお疲れ様です!
小さなお子様との日常は、愛おしい瞬間に溢れている一方で、ヒヤヒヤすることの連続ですよね。
「公園の遊具や砂場を触った手で、そのままお菓子を食べちゃった……」
「保育園や幼稚園でもらってきた風邪が、家族全員にループして大変……」
「おもちゃでも何でも、気づいたらすぐ口に入れているから目が離せない!」
特に1歳から5歳頃のお子様を持つ親御さんから、このような「バイ菌や感染のリスク」についてのご不安をよく伺います。毎日神経を尖らせてアルコール消毒を持ち歩き、クタクタになっている親御さんも少なくありません。
実は、この「何でも触る」「何でも口に入れる」という幼児期の行動は、子どもの成長にとって非常に大切なプロセスです。とはいえ、親としてはやっぱり感染症が心配ですよね。
そこで今回は、番外編として【歯科医師の視点】から、幼児期の生活に潜むリスクと、神経質になりすぎずにお子様の体を守るための「お口の防衛術」についてお話しします!
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なぜ幼児は何でも触って、何でも口に入れたがるの?
大人の感覚からすると、「汚いからやめなさい!」と言いたくなってしまいますが、子どもにとってお口は「世界を認識するための最高の発達センサー」です。
赤ちゃんや幼児は、手で触るだけでなく、お口に入れてその形や硬さ、温度、食感を確かめることで、「これは安全なものか」「これはどんな感触か」を脳で学んでいます。
つまり、お口に入れる行動は、順調に脳や感覚が発達している証拠なのです。
また、公園の砂場や泥、保育園でお友達と共有するおもちゃに触れることは、完全に悪者というわけではありません。
様々な雑菌に少しずつ触れることで、子ども自身の体の中に「抗体」ができ、将来アレルギーになりにくい強い免疫システムが作られていくという側面もあります(これを「衛生仮説」といいます)。
とはいえ、感染症のウイルスや、むし歯菌をダイレクトに大量摂取してしまうのは避けたいところ。
そこで鍵を握るのが、お口の中の「唾液(だえき)」です。
幼児の最強の味方!お口を守る「唾液のパワー」
「あんなに汚いものを口に入れたのに、どうしてすぐ病気にならないんだろう?」と不思議に思ったことはありませんか?
その秘密は、お子様のお口の中にコンコンと湧き出ている「唾液」にあります。
実は、唾液はただの水分ではありません。お口に入ってきたバイ菌やウイルスと戦うための、ものすごいパワーが秘められています。
自浄作用(洗い流すパワー)
お口の中に入った砂や食べかす、細菌を、唾液が自然と胃の中へと洗い流してくれます。胃に入れば、強力な「胃酸」がほとんどのバイ菌を退治してくれます。
抗菌・殺菌作用(戦うパワー)
唾液の中には、リゾチームやIgA(免疫グロブリン)といった、バイ菌の増殖を抑えたり、ウイルスが粘膜に張り付くのをブロックしたりする「天然の抗菌成分」がたっぷり含まれています。
つまり、お子様のお口が潤っていて、唾液がしっかり分泌されていれば、多少のバイ菌がお口に入っても、体が自然と守ってくれる仕組みになっているのです。
歯科医師が教える、お口のバリア機能が落ちてしまう「2つのNG」
体が本来持っているこの最強のバリア機能(唾液パワー)ですが、日頃のちょっとした習慣で、その効果が半減してしまうことがあります。特に注意したいポイントを2つお伝えします。
⚠️ NG①:「お口ポカン(口呼吸)」になっている
遊んでいるときや、テレビを見ているとき、お子様のお口がポカンと開いていませんか?
口で息をする「口呼吸(こうくうきゅう)」になっていると、外の空気が直接お口の中を通るため、大切な唾液があっという間に乾いてしまいます。
お口の中がカラカラになると、唾液の抗菌作用が働かなくなり、バイ菌やウイルスがダイレクトにのどの粘膜に付着して、風邪やインフルエンザなどの感染症にかかるリスクが跳ね上がってしまいます。さらに、お口の乾燥はむし歯菌を大繁殖させる原因にもなります。
⚠️ NG②:ジュースやスポーツドリンクの「だらだら飲み」
公園で遊んだ後や、水分補給として、ジュースや幼児用イオン飲料、スポーツドリンクを水代わりにちょこちょこ飲ませていませんか?
これらのお砂糖が含まれた飲み物が常にお口の中にあると、お口の中は常に「酸性」に傾き、むし歯菌が急増します。増えたむし歯菌(プラーク)は、前回お話ししたようにウイルスの感染を助ける酵素を出すため、結果として風邪を引きやすいお口環境を作ってしまうのです。水分補給は「お水」か「お茶」が鉄則です。
保育園ループ・公園リスクに負けない!今日からできる親のサポート
毎日泥だらけになって遊ぶ元気なお子様の健康を守るために、ご家庭で今日からできる具体的なケアのポイントをまとめました。
① 外から帰ったら、まず「ぶくぶくうがい」
手洗いは皆さん徹底されていると思いますが、ぜひ一緒に「うがい」の習慣もつけましょう。
まだガラガラうがいができない年齢のお子様でも、お口に水を含んで「ぶくぶく・ペッ」とするだけで、お口の中に入った砂やバイ菌の数を大幅に減らすことができます。ゲーム感覚で一緒にやってみるのがおすすめです。
② お口を閉じる習慣・噛むごはん
お口の乾燥(口呼吸)を防ぐために、普段から「お口を閉じる」ことを意識させてあげましょう。「お口ピシッだよ」と優しく声をかけたり、食事の際によく噛む食材(根菜類や少し歯ごたえのあるもの)を取り入れたりすることで、お口の周りの筋肉が育ち、自然と口が閉じるようになります。よく噛むことで唾液の分泌量もアップします。
③ 保育園の洗礼期こそ「プロのフッ素塗布」
集団生活が始まると、お友達との距離が近く、おもちゃの共有などでどうしてもお口の細菌環境が乱れがちになります。
この時期におすすめなのが、歯科医院での定期的な「高濃度フッ素塗布」です。フッ素には、幼児の柔らかい乳歯をハイドロキシアパタイトという強い構造に変え、むし歯菌の酸に負けない強い歯にする効果があります。お口の環境が乱れやすい時期だからこそ、外側からのバリアを強化してあげましょう。
まとめ
子どもが公園で泥だらけになったり、いろんなものを口に入れたりするのは、彼らが全力で成長しようとしている証拠です。
それを「汚いからダメ!」とすべて制限してしまうのは、少しもったいないですよね。
大切なのは、「外でたくさんバイ菌に触れても、お家でしっかりリセットできるお口の環境を作っておくこと」です。
毎日完璧に消毒しなくても大丈夫。帰ってきたら手洗いとうがいをして、夜は仕上げ磨きを丁寧にしてあげる。それだけで、お子様の体は十分に守られます。
仙台市青葉区二日町の『デンタルフラッグ・ステージ二日町』では、お子様が歯医者さんを嫌いにならないよう、無理に治療を進めることはいたしません。まずはチェアーに座る練習をしたり、お口を開ける練習をしたりして、楽しく通える環境を整えています。
「最近、うちの子ずっと口が開いている気がする……」
「仕上げ磨きをどうしても嫌がるんだけど、どうしたらいい?」
「保育園でむし歯を指摘されたわけじゃないけど、診てもらえる?」
ぜひお気軽にいらしてください。私たちは、お父さん・お母さんの子育てを応援する頼れるパートナーでありたいと思っています。
お子様の健やかな成長を、お口の健康から一緒に見守っていきましょう!
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監修:デンタルフラッグ・ステージ二日町 院長 前澤訓(マエザワサトシ)

宮城県仙台市出身
日本歯科大学生命歯学部(東京) 口腔外科第二講座大学院卒業
2010年 デンタルフラッグ・ステージ二日町開業
宮城県歯科医師会代議委員
宮城県歯科医師連盟評議委員
宮城県日本歯科大学校友会理事
社会福祉法人未来福祉会理事
仙台市立広瀬中学校校医
ミッキーこども園園医
ぶんぶん保育園園医
少林寺拳法中拳士三段
(2026年7月現在)



