こんにちは!仙台市青葉区二日町、地下鉄南北線「北四番丁駅」から歩いてすぐの歯科クリニック『デンタルフラッグ・ステージ二日町』院長 前澤訓(マエザワサトシ)です。
楽しい食事の時間や、お友達との楽しいおしゃべりの最中、こんなお悩みはありませんか?
「あくびをしたら、顎の関節がカクッと鳴った」 「硬いものを噛むと、耳のあたりでシャリシャリ音がする」 「最近、口が大きく開きにくくてハンバーガーが食べづらい…」
実は、当院を受診される患者様の中にも、「先生、実は昔から顎がカクカク鳴るんです。これって放っておいても大丈夫ですか?」とご相談いただくケースがとても増えています。
この顎の違和感や音、実は「顎関節症(がくかんせつしょう)」の代表的なサインかもしれません。
今回は、顎がカクカク鳴る原因や、そのまま放置するリスク、そして「いつ歯医者に相談すべきなのか」の目安を分かりやすくお話ししますね!
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1. 顎がカクカク・ジャリジャリ… 音の種類と原因
一口に「顎が鳴る」と言っても、実はその音の種類によって、顎の中で起きている状態や深刻度が異なります。専門的にはこれを「関節雑音(かんせつざつおん)」と呼びます。ご自身の音がどれに近いか、チェックしてみてください。
① 「カクッ」「コキッ」とクリック音が鳴る原因
一番多くみられるのが、口を開け閉めするときに「カクッ」「パキッ」と鳴る高い音です。 これは、顎の関節のクッションである「関節円板(かんせつえんばん)」という軟骨が、本来の位置からズレてしまっていることが原因です。
顎を動かしたときに、ズレていたクッションが「骨と骨の間にバチンと挟まり直す(あるいは外れる)」瞬間に、このカクカクという音が鳴ります。
② 「ジャリジャリ」「ゴリゴリ」と軋轢(あつれき)音が鳴る原因
口を動かすたびに「ジャリジャリ」「ミシミシ」と砂を噛むような音がする場合は、少し注意が必要です。 これは、クッション(関節円板)が完全に形を崩してしまったり、すり減ってなくなってしまったりして、「骨と骨が直接こすれ合っている」状態のときに起こりやすい音です。顎の骨自体に変形が始まっている可能性もあります。
2. なぜ起こる?顎関節症を引き起こす「日常のNG習慣」
顎関節症は、何か一つの原因だけで起こるわけではありません。多くの場合、元々の噛み合わせの悪さに加えて、日常の「何気ない生活習慣」や「癖」が積み重なることで、顎の関節の許容量を超えてしまい発症します。
特に以下のような習慣に心当たりはありませんか?
片側ばかりで噛む癖がある: 食事の際、いつも左右どちらか決まった方だけで噛んでいると、片方の顎の関節だけに過度な負担がかかります。
頬杖(ほおづえ)をよくつく: デスクワーク中やテレビを見ているとき、無意識に頬杖をついていませんか?これは手で顎の骨を毎日グイグイと歪まった方向に押し込んでいるのと同じです。
うつ伏せ寝・横向き寝: 寝ている間、何時間も自分の頭の重さが片方の顎にかかり続けるため、関節がズレる大きな原因になります。
スマホやパソコンの長時間使用: うつむき姿勢が続くと、首や肩の筋肉が緊張し、連動して顎の筋肉にも強いストレスがかかります。
歯ぎしり・食いしばり: 前回のブログでも詳しくお話ししましたが、寝ている間の歯ぎしりや日中の食いしばりは、顎の関節に何十キロもの強烈な負荷をかけ続けます。
3. 【セルフチェック】あなたの顎の危険度は?
「音が鳴るだけなら、痛くないし平気かな」と思いがちですが、顎関節症は進行性の病気です。現在のあなたの顎の状態がどの段階にあるのか、以下のチェックで確認してみましょう。
【顎関節症の危険度チェック】
[ ] 口を最大に開けたとき、人差し指・中指・薬指の3本が縦に並べて入らない
[ ] 口を開けるとき、まっすぐ開かずに「左右にジグザグに歪んで」開く
[ ] 硬いものを噛むと、耳の付け根やこめかみのあたりが痛む
[ ] 朝起きたとき、顎の周りが固まっていて口が開きにくい
[ ] 顎の音がだんだん大きくなってきた、または昔より音が頻繁に鳴る
[ ] 最近、急に噛み合わせが変わった気がする(奥歯が浮くような感覚など)
▼ 診断の目安
音が鳴るだけ(痛み・口の開きづらさはない): 軽度ですが、顎のクッションがズレ始めているサインです。生活習慣の見直しが必要です。
痛みがある・口が開かない: 中度〜重度の可能性があります。顎の組織が炎症を起こしているか、クッションが引っかかって口のロックがかかっている状態です。早急な治療が必要です。
4. 放っておくと怖い!顎の痛みを放置するリスク
「音が鳴るけど痛くないから」と放置していると、ある日突然、症状が急激に悪化することがあります。
リスク①:口が突然開かなくなる(クローズドロック)
これまではカクカク鳴りながらも開いていた口が、ある日「ガチッ」と引っかかったようになり、指1本分ほどしか開かなくなることがあります。これを「クローズドロック」と呼びます。こうなると、食事をするのも一苦労ですし、大きな声を出すこともできなくなってしまいます。
リスク②:顔の歪みや噛み合わせの崩壊
片方の顎関節ばかりが悪化すると、下顎の骨が左右どちらかにズレてしまい、お顔全体のバランスが歪んで見える原因になります。また、関節の変形に伴って全体の噛み合わせが変わり、健康だった歯にまで無理な負担がかかって歯を痛めてしまいます。
リスク③:頑固な頭痛・肩こり・自律神経の乱れ
顎の周りには、頭や首、肩へとつながる大きな筋肉や重要な神経が密集しています。顎の関節が常に緊張していると、慢性的な頭痛、ひどい肩こり、めまい、耳鳴り、さらには自律神経の乱れによる寝不足など、全身の不調へと繋がっていきます。
5. 顎のトラブルは歯医者さんへ!当院での治療とアプローチ
「顎が痛いとき、何科に行けばいいの?」と迷われる方はとても多いですが、正解は「歯医者さん(歯科医院)」です。歯科は、歯だけでなく「噛み合わせ」や「顎の関節」を含めたお口全体(口腔環境)のスペシャリストだからです。
デンタルフラッグ・ステージ二日町では、患者様の顎の負担を和らげるために、以下のようなステップで優しく治療を進めていきます。
① 丁寧なカウンセリングと原因の特定
まずは、いつから音が鳴るのか、普段どんな生活習慣があるのかをじっくりお伺いします。その後、お口の中を拝見し、筋肉の張り具合や、噛み合わせのバランスを細かくチェックします。
② スプリント療法(マウスピース治療) 【保険適用】
顎関節症治療の基本となるのが、夜間につけていただく専用のマウスピース(スプリント)です。 患者様個人の噛み合わせに合わせたオーダーメイドのマウスピースを装着することで、以下のような効果が期待できます。
顎の関節の中に「正しい隙間」を作り、骨と骨の圧迫を和らげる。
ズレてしまったクッション(関節円板)への負担を減らし、元の位置に戻りやすくする。
夜間の無意識な食いしばりから、顎の関節と筋肉を守る。
③ 噛み合わせの微調整・リハビリ指導
マウスピースで顎の炎症や痛みが落ち着いた後、必要に応じて、全体の噛み合わせを均等にするための微調整を行います。また、ご自宅でできる顎のストレッチ方法(開口訓練など)や、顎に負担をかけないための生活習慣のアドバイスも丁寧に行います。
まとめ:そのカクカク音、我慢せずにいつでもご相談ください
顎の「カクカク」という音は、顎の関節が悲鳴を上げ始めている「初期のSOS」です。
「痛くないから歯医者に行くのは大げさかな…」と遠慮する必要はまったくありません!むしろ、痛みが強く出たり、口が開かなくなったりする前の「音が鳴る段階」でご相談いただく方が、治療もスムーズで、早く快適な状態に戻ることができます。
仙台市青葉区の【デンタルフラッグ・ステージ二日町】では、患者様がリラックスして何でもお話ししていただけるような、温かい環境づくりを大切にしています。
最近、顎の音が気になるな…という方は、ぜひ定期検診を兼ねて、お気軽に「顎の相談」にいらしてくださいね。皆様のご来院を、スタッフ一同笑顔でお待ちしております!
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監修:デンタルフラッグ・ステージ二日町 院長 前澤訓(マエザワサトシ)

宮城県仙台市出身
日本歯科大学生命歯学部(東京) 口腔外科第二講座大学院卒業
2010年 デンタルフラッグ・ステージ二日町開業
宮城県歯科医師会代議委員
宮城県歯科医師連盟評議委員
宮城県日本歯科大学校友会理事
社会福祉法人未来福祉会理事
仙台市立広瀬中学校校医
ミッキーこども園園医
ぶんぶん保育園園医
少林寺拳法中拳士三段
(2026年5月現在)



