こんにちは!仙台市青葉区二日町の歯科クリニック『デンタルフラッグ・ステージ二日町』院長の前澤訓(マエザワサトシ)です。
本日は、ボーカリストや声のお仕事をされている方に向けて、**「口腔内の健康管理の重要性」**についてお伝えします。
「口の中と声?関係あるの?」と思われるかもしれませんが、実は密接なつながりがあるんですよ!
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1.声は「口の中」で完成する
声は、声帯の振動だけでなく、口・舌・顎・歯・口蓋(上あご)などの動きや形によって響きや明瞭さが決まります。
例えば:
虫歯や歯ぐきの腫れ → 発音が曇る・痛みで集中できない
噛み合わせのズレ → 顎の緊張や声の出しにくさにつながる
舌の動きが悪い → 滑舌が不明瞭になる
顎関節の不調 → 歌唱後に顎や咬筋が疲れる、口が開けにくい
このように、「口の中の不調」は声のパフォーマンスそのものに影響するんです。
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2.噛み合わせと顎の位置が“声”を左右する
咬合(噛み合わせ)は、食事だけでなく、顎の位置や舌の動き、喉周囲の筋肉の使い方に関係しています。
顎が正しい位置にないと、発声時に余計な力が入ってしまい、喉や首の負担が増えることもあります。
特にこんな方は要注意です:
長時間歌うと口や顎が疲れる
朝起きたときに顎がだるい、音が鳴る(顎関節症の可能性)
高音を出すとき喉がつまる感じがする
つい歯を食いしばってしまうクセがある
これらのサインは、歯科的なアプローチで改善できる可能性があります。
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3.声を出す人に多い口腔内のトラブルとは?
当院では、音楽関係・教育関係・MC業など、声を使う職業の方も多く来院されます。
その中でよく見られるトラブルは以下のようなものです。
歯ぎしり・食いしばりによる歯のすり減りや顎のこわばり
唾液の減少による口腔乾燥(声がカサつく・滑舌に影響)
舌苔や粘膜のトラブルによる不快感や喉の違和感
補綴物の不適合による発音しづらさや響きの変化
「なんとなく歌いにくい」「以前より疲れる」
そんなときは、口腔内に原因があることも多いのです。
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4.歯科クリニックでできるサポート
私たちは、音楽や声のお仕事をされている方の口腔メンテナンスを以下のような形でサポートしています。
咬合状態や顎関節のチェック(姿勢との関係も確認)
マウスピースによる食いしばり・歯ぎしり対策
滑舌や発音に関係する補綴の見直し・調整
唾液ケアや粘膜ケアのアドバイス
審美的な補綴物の設計(マイク使用時の見た目配慮)
“声のコンディション”を保つための一つの方法として、定期的な歯科受診を取り入れてみてはいかがでしょうか?
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5.最後に
口腔は、声を生み出すための「共鳴箱」であり、「楽器」であり、同時に健康を支える大切な部分です。
プロのボーカリストの方も、声を大切にしているすべての方も、ぜひ一度、ご自身の「口腔コンディション」を見直してみてください。
「声の質」と「歯科医療」は、実は深くつながっています。
皆さまの声のパフォーマンスを、口腔メインテナンスの部分でサポートしていければと思います。
お気軽にご相談ください。
【デンタルフラッグ・ステージ二日町のご紹介 】
院長:前澤 訓(マエザワ サトシ)
所在地:仙台市青葉区二日町7-6 第5ダイキンビル2階
診療科目:一般歯科、小児歯科、口腔外科、予防歯科、ホワイトニング、審美歯科
地域の皆様に寄り添う診療を心がけております。お気軽にご相談ください。