こんにちは!仙台市青葉区二日町にある歯科クリニック『デンタルフラッグ・ステージ二日町』院長の前澤 訓(まえざわ さとし)です。
突然ですが、みなさんはこんな「原因がよく分からない体の不調」に悩まされていませんか?
「マッサージに行っても、すぐに肩や首がガチガチにこってしまう……」 「病院で検査をしても異常はないのに、頭が重痛い日が続く……」 「寝ても疲れが取れなくて、なんだかいつも体がだるい……」
実は、こういった慢性的な肩こりや頭痛、慢性疲労の背景に、お口のトラブルである「顎関節症(がくかんせつしょう)」が隠れていることがよくあるのです。
「えっ? アゴの病気なのに、肩こりや頭痛に関係があるの?」とびっくりされる方も多いかもしれませんね。アゴと肩や頭は少し離れているように思えますが、実は体の中でとっても深くつながっています。
そこで今回は、なぜ顎関節症が肩こりや頭痛を引き起こしてしまうのか、その仕組みと、アゴを整えることで体が変わる理由について、優しく丁寧にお話ししていきますね。
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なぜアゴの不調が「肩こり」や「頭痛」につながるの?
私たちの体は、パーツごとに独立しているわけではなく、筋肉や骨格、神経で全身がタイツのように一枚でつながっています。その中でも「アゴ(顎関節)」は、頭を支え、全身のバランスを取るためのとても重要なコントロールセンターのような役割を果たしているんです。
顎関節症によって肩こりや頭痛が起こる理由は、主に「筋肉の連動」にあります。詳しく紐解いていきましょう。
原因その①:アゴを動かす筋肉は、頭の横や首までつながっている
私たちが食べ物を噛むとき、アゴの周りの筋肉(咀嚼筋:そしゃくきん)を使います。この筋肉はアゴの周りだけにあるのではなく、実は頭の横(こめかみのあたり)や、首、肩にまで大きく広がって連動しています。
「頭頭痛(緊張型頭痛)」の原因になる「側頭筋(そくとうきん)」 こめかみのあたりに手を当てて、奥歯をギューッと噛み締めてみてください。筋肉がピクピクと動くのが分かりますか? これを「側頭筋」と呼びます。アゴに負担がかかり、この側頭筋が常に緊張してカチカチに凝ってしまうと、頭の横の血管や神経が圧迫され、まるで頭をハチマキでギューッと締め付けられるような「緊張型頭痛」を引き起こしてしまうのです。
「肩こり・首こり」の原因になる「広頚筋(こうけいきん)」や「胸鎖乳突筋(きょうさにゅうとつきん)」 アゴを動かす筋肉は、首の前の筋肉や、首の後ろから肩にかけて広がる大きな筋肉ともお互いに支え合っています。アゴがズレたり、食いしばりでアゴの筋肉が疲弊したりすると、その負担を補おうとして、首や肩の筋肉まで一緒に緊張してガチガチになってしまいます。これが、マッサージをしても根本的に治らない「頑固な肩こり」の正体なんです。
原因その②:アゴのズレが「頭の傾き」を生み、全身を歪ませる
人間の頭の重さは、だいたい体重の10%(約5kg〜6kg)もあると言われています。ボウリングの球ほどの重さがある頭を、私たちは首や背骨で絶妙なバランスを保って支えています。
もし、顎関節症によってアゴの噛み合わせのバランスが左右でズレてしまうと、頭を支えるバランスがわずかに崩れてしまいます。すると、頭がほんの少し傾くことになります。
傾いた頭をまっすぐに保とうとして、今度は首や肩、さらには背中や腰の筋肉までが無理に引っ張り合うことになり、全身の骨格の歪みやコリへと発展してしまうのです。アゴの小さなズレが、ドミノ倒しのように全身の不調を招いてしまうなんて、人間の体って本当に繊細ですよね。
顎関節症が引き起こす、その他の「全身のプチ不調」
アゴの筋肉の緊張や骨格のバランスの崩れは、肩こりや頭痛だけでなく、以下のような様々な症状(不定愁訴:ふていしゅうそ)を引き起こすことがあります。
めまい・耳鳴り アゴの関節のすぐ後ろには、耳の神経や器官があります。アゴの関節に強い圧力がかかったり炎症が起きたりすると、耳に影響が及び、めまいや耳鳴りを感じることがあります。
目の奥の痛み・疲れ目 先ほどお話ししたこめかみの筋肉(側頭筋)は、目の周りの筋肉とも連動しています。アゴの緊張が、目の奥が重いような痛みや、ひどい眼精疲労として現れることがあります。
自律神経の乱れ(不眠・イライラ) 夜間に激しい歯ぎしりや食いしばりがあると、睡眠中でも脳や体がリラックスできず、交感神経(興奮する神経)が優位になり続けてしまいます。その結果、熟睡できなかったり、朝起きたときから疲れを感じたり、自律神経のバランスが崩れやすくなってしまいます。
「肩こりや頭痛を治したくて、整形外科やマッサージに通ったけれど良くならなかった」という方が、歯科医院でアゴの治療を始めた途端に、「あれ? そういえば最近、頭痛薬を飲んでいないかも!」と体が軽くなるケースは、実はめずらしくありません。
体を楽にするために、お家でできる「アゴと首の優しさケア」
アゴからくる肩こりや頭痛を和らげるために、日頃からできる優しいセルフケアをご紹介します。
① 「温めケア」で筋肉のロックを解除♪
アゴの関節(耳の穴の少し手前)や、こめかみ、首の後ろなどを、蒸しタオルやシャワーじっくり温めてあげてください。温めることで血行が良くなり、カチカチに緊張していた筋肉のロックがふんわりとほぐれていきます。お風呂にゆっくり浸かるのもとっても効果的です。
② スマホやパソコン時の「下向き姿勢」をお休みする
スマホを見るとき、ついつい頭が前に落ちて下を向いていませんか? この姿勢はアゴと首の後ろに通常の数倍の負担をかけ、顎関節症と肩こりを同時に悪化させてしまいます。スマホを見るときは、目の高さまで画面を上げて、ときどき遠くを見ながら首をぐるっと優しく回してあげましょう。
③ 前回ご紹介した「マウスピース」も大活躍!
夜間の食いしばりによる筋肉の緊張を防ぐには、やっぱり歯科医院で作るオーダーメイドのマウスピースがとても効果的です。一晩中アゴや頭の筋肉にかかり続けていた「ギューッ」という圧力をマウスピースが吸収してくれるため、朝起きたときの頭の重さや、首の痛みが驚くほど楽になる方が多いんですよ。
まとめ:その肩こり、あきらめる前にアゴのチェックをしてみませんか?
「肩こりや頭痛は体質だから仕方ない」 「年齢のせいかな、上手に付き合っていくしかないのかな」
そんな風にあきらめてしまっている方にこそ、「もしかしたら原因はアゴにあるかもしれないよ」とお伝えしたいのです。
アゴは、私たちが毎日おしゃべりをしたり、美味しいご飯を笑顔で食べたりするために、片時も休まずがんばってくれています。だからこそ、少しのズレや疲れが、全身のサインとして現れやすい場所でもあるんですね。
仙台市青葉区の『デンタルフラッグ・ステージ二日町』では、歯の治療だけでなく、患者さんが毎日を生き生きと快適に過ごせるよう、アゴの関節や噛み合わせ、そして全身のバランスを大切に考えた診療を行っています。
「慢性的な肩こりや頭痛があって、そういえばアゴもカクカク鳴る気がする……」
そんな小さな気づきで構いません。気になることがありましたら、いつでもお気軽に当院へお話ししにいらしてくださいね。あなたの大切な体が「ほっ」と楽になるお手伝いを、温かいスタッフ一同、心を込めてサポートさせていただきます!
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監修:デンタルフラッグ・ステージ二日町 院長 前澤訓(マエザワサトシ)

宮城県仙台市出身
日本歯科大学生命歯学部(東京) 口腔外科第二講座大学院卒業
2010年 デンタルフラッグ・ステージ二日町開業
宮城県歯科医師会代議委員
宮城県歯科医師連盟評議委員
宮城県日本歯科大学校友会理事
社会福祉法人未来福祉会理事
仙台市立広瀬中学校校医
ミッキーこども園園医
ぶんぶん保育園園医
少林寺拳法中拳士三段
(2026年5月現在)



