抜歯後の食事はどうすればよい?

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抜歯後の食事はどうすればよい?

こんにちは!

仙台の歯科クリニック『デンタルフラッグ・ステージ二日町』の院長 前澤訓(マエザワサトシ)です。

今回のテーマは、「抜歯後の食事」についてです。

親知らずの抜歯を終えたあと、患者さんからよくご質問いただくのが、「食事はどうしたらいいですか?」「何を食べたらいいですか?」という内容です。 特に抜歯したその日や翌日は、痛みや腫れ、違和感もあるため、何を食べるべきか悩みますよね。 今回は、抜歯後の過ごし方の中でも”食事”にフォーカスして、安心して過ごせるようなアドバイスをお届けします。


■ 抜歯当日の過ごし方

無理をしないで 親知らずの抜歯後は、麻酔が切れるとだんだん痛みや腫れが出てくることがあります。

特に当日は、出血を防ぐためにも、やわらかくて刺激の少ない食べ物を少量にとどめましょう。

また、麻酔が効いている間は、唇や頬の感覚が鈍くなっているので、うっかり噛んでしまうことも。麻酔が完全に切れてからの飲食がおすすめです。


■ 抜歯後におすすめの食べ物

・おかゆや軟らかいごはん:消化にもやさしく、口の中でスムーズに食べられます。

・スープ類:具材が大きくない、なめらかなポタージュなどが◎。あまり熱すぎない温度で。

・うどん:コシが強すぎないものがおすすめです。よく冷ましてから召し上がってください。

・ヨーグルトやプリン、ゼリー:冷たくてのどごしがよく、痛みがあるときにも食べやすいです。

・バナナ:そのままでもOKですが、つぶしてよりやわらかくすると安心です。

こうしたやわらかくて、刺激の少ない食べ物は、抜歯後の回復をサポートしてくれます。


■ 食べるときのポイント

・抜歯した側を避けて反対側で噛むようにしましょう。

・食べ物が患部にたまりやすいため、食後は軽く口をすすいで清潔を保ちましょう(強いうがいはNG)。

・ストローで飲み物を吸うのは避けてください。吸う力がかさぶたを剥がしてしまう可能性があります。

・辛い物や熱すぎる物、固い食べ物、アルコールはしばらく避けましょう。


■ 食事を楽しめるようになるまで・・・

一般的に、抜歯後3日~1週間ほどで、痛みや腫れは少しずつ落ち着いてきます。 この頃になると、少しずつ普段の食事に戻していける方が多いです。

ただ、傷の治り具合には個人差がありますので、違和感や痛みが強い場合は無理をせず、引き続きやさしい食事を心がけてくださいね。


■ 避けた方がよい食べ物

以下のような食品は、抜歯後の数日間は避けるのが無難です。

・せんべいやナッツ、固いパンなど歯ごたえの強い物

・ゴマやふりかけなど、粒が細かく患部に入りやすい物

・唐辛子やわさびなどの刺激物 ・炭酸飲料やアルコール


■ 最後に

やさしいお食事で、回復もスムーズに 当院では、親知らずの抜歯後のケアについても丁寧にご説明しています。

丁寧な診査・診断をもとに、それぞれの状態に合った治療やアドバイスを行っています。

親知らずの抜歯を考えている方、抜いた後のケアが気になる方も、どうぞお気軽にご相談くださいね。


監修:デンタルフラッグ・ステージ二日町 院長 前澤訓(マエザワサトシ)

宮城県仙台市出身

日本歯科大学生命歯学部(東京) 口腔外科第二講座大学院卒業

2010年 デンタルフラッグ・ステージ二日町開業 院長

宮城県歯科医師会代議委員

宮城県歯科医師連盟評議委員

宮城県日本歯科大学校友会理事

社会福祉法人未来福祉会理事

仙台市立広瀬中学校校医

ミッキーこども園園医(北仙台園、八乙女園、泉中央園、八乙女中央園、榴ヶ岡公園前園)

ぶんぶん保育園園医(二日町園、小田原園)

少林寺拳法中拳士三段

(2025年4月現在)