歯周病治療にかかる期間はどのくらい?

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こんにちは!仙台青葉区の歯科クリニック『デンタルフラッグ・ステージ二日町』院長 前澤訓(マエザワサトシ)です。

「歯周病の治療ってどのくらい時間がかかるの?」
「通院回数はどれくらい必要?」

患者さんからよくいただくご質問です。
実は、歯周病治療の期間は 症状の進行度合い生活習慣の改善度 によって大きく変わります。
今回は、歯周病治療の期間の目安や治療の流れ、早く改善するためのコツをお話しします。


歯周病治療の基本的な流れ

まずは、治療の全体像を知っておくとイメージしやすいです。

  1. 診査・診断(初診)

    • 歯ぐきの状態を調べ、歯周ポケットの深さや出血の有無を確認します。

    • レントゲンで骨の状態もチェック。

  2. 初期治療(プラークコントロール・歯石除去)

    • 歯周病菌の温床であるプラークや歯石を取り除きます。

    • 中等度以上では、通常の歯石除去のほかに、6回程度にわけ治療が必要になることもあります。

  3. 再評価

    • 初期治療の効果をチェック。

    • 改善が見られない場合は外科的治療を検討。

  4. 外科治療(必要な場合)

    • 歯周ポケットの奥深くに溜まった歯石や炎症組織を取り除くため、外科処置を行います。

    • この場合は治療期間が数か月に及ぶこともあります。

  5. メインテナンス(定期的なケア)

    • 治療後は再発防止のため、3~4か月ごとの定期検診が欠かせません。


 症状別・治療期間の目安

症状の進行度によって、治療にかかる期間は大きく変わります。

軽度の歯周病(歯肉炎を含む)

  • 期間:2~4週間程度

  • 歯ぐきが少し腫れている、歯みがき時に血が出る程度の状態。

  • プラークや歯石をきれいに取り、正しいブラッシングを続ければ比較的早く改善します。

中等度の歯周病

  • 期間:1~3か月程度

  • 歯周ポケットが4~6mm程度あり、歯ぐきが下がり始めている状態。

  • 歯石除去に複数回の通院が必要で、生活習慣の改善も同時進行で行います。

重度の歯周病

  • 期間:3か月~半年以上

  • 歯を支える骨が大きく溶け、歯がグラグラしているケース。

  • 外科的治療が必要になることが多く、治療期間も長くなります。

  • その後のメインテナンスをしっかり行うことで再発を防ぎます。


治療をスムーズに進めるために

歯周病治療をスムーズに進めるには、日常のケアがとても大切です。

  1. 正しいブラッシングを毎日継続する
    歯科医院で習った方法を実践し、歯垢をためないことが最重要。

  2. 生活習慣の改善
    喫煙やストレス、睡眠不足は歯周病を悪化させます。治療と並行して改善しましょう。

  3. 定期的なチェックを怠らない
    せっかく治っても、再発してしまうとまた長期治療が必要になります。


まとめ

歯周病治療は「何回通えば終わるか」だけでなく、「治療後のケアをどれだけ続けられるか」で結果が変わります。

軽度なら数週間で改善しますが、中等度以上では数か月単位の治療が必要です。
そして、治療後もメインテナンスが一生涯の健康を守るカギとなりますよ!


監修:デンタルフラッグ・ステージ二日町 院長 前澤訓(マエザワサトシ)

宮城県仙台市出身
日本歯科大学生命歯学部(東京) 口腔外科第二講座大学院卒業
2010年 デンタルフラッグ・ステージ二日町開業 院長

宮城県歯科医師会代議委員
宮城県歯科医師連盟評議委員
宮城県日本歯科大学校友会理事
社会福祉法人未来福祉会理事

仙台市立広瀬中学校校医
ミッキーこども園園医(北仙台園、八乙女園、泉中央園、八乙女中央園、榴ヶ岡公園前園)
ぶんぶん保育園園医(二日町園、小田原園)

少林寺拳法中拳士三段
(2025年8月現在)