歯根端切除術が必要なケースとは

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こんにちは!仙台市青葉区 北四番丁駅から歩いてすぐの歯科クリニック『デンタルフラッグ・ステージ二日町』院長 前澤訓(前ザワ サトシ)です。

皆さんは、鏡でお口の中を見たときに、「あれ?歯ぐきに白いポチッとしたおできができているな…」と気づいたことはありませんか?

「口内炎かな?と思って放置しているけれど、なかなか治らない」 「時々プチッと潰れて、膿(うみ)みたいなのが出てくる」 「でも、不思議とそんなに痛くないんだよね」

そんな風に、痛みがないからこそ「まぁ、そのうち治るだろう」と放っておいてしまう方がとても多いのですが……

実はそれ、口内炎ではなく、歯の根っこの SOS のサインかもしれません!

今回は、この正体不明のおできの正体と、それがなぜ「歯根端切除術(しこんたんせつじょじゅつ)」という治療につながるのかについてお話ししますね!


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歯ぐきの白いおでき「フィステル」の正体とは?

結論から言うと、この白いおできは、「歯の根っこの先端に溜まった膿が、骨を突き破って歯ぐきの外に出てこようとしている出口(通り道)」です。

お口の中にできるニキビのようなもの、とイメージすると分かりやすいかもしれません。

「痛くないのに、そんなに大ごとになっているの?」と驚かれるかもしれませんね。なぜ痛くないかというと、膿の出口(おでき)がすでに開いているため、圧力が逃げているからなんです。

もし出口がなければ、膿が骨の中でパンパンに溜まってしまい、激しい激痛や顔の腫れを引き起こします。「昔、根っこの治療をしたときにすごく痛かった」という記憶がある方は、まさにその圧力が原因です。

いわば「火山が小さく噴火し続けて、マグマの圧力を逃がしている状態」に似ているため、意外と痛みを強く感じないことが多いのです。


なぜ歯の根っこに膿が溜まってしまうのか?

では、どうして根っこうの先端に膿が溜まってしまうのでしょうか。主な原因は次の3つです。

●過去に神経を取った歯の中で、細菌が再繁殖した

過去に根っこの治療をして神経を取った歯は、いわば空洞の状態です。年月が経つと、わずかな隙間から細菌が入り込み、根っこの奥で再び増殖してしまうことがあります。

●虫歯をずっと放置してしまい、神経が死んでしまった

虫歯の痛みを我慢し続けていると、ある日突然痛みが消えることがあります。それは治ったわけではなく、神経が死んでしまったサインです。死んだ神経が腐り、細菌の温床となって根っこの先に膿を集めてしまいます。

●歯の根っこが割れてしまっている

歯に強い負荷がかかり、根っこにヒビが入ることで、そこから細菌が入り込んで膿の袋を作ることがあります。

いずれの場合も、レントゲン写真を撮ってみると、歯の根っこの先端あたりが黒い影(膿の袋・のう胞)として映し出されます。


放置は禁物!そのままにしておくリスク

「痛くないなら、別に放っておいてもいいんじゃない?」と思ってしまう気持ちも分かります。しかし、放置することには、お口や体全体にとって大きなリスクがあります。

●周りの健康な骨がどんどん溶けてしまう

膿は周囲の骨(歯を支える骨)を少しずつ溶かしながら進みます。放置すると、その歯だけでなく、隣の健康な歯の骨まで溶かしてしまうことがあります。

●突然、激痛や大きな腫れに襲われる

何かの拍子に出口が詰まったり、体の免疫力が落ちたりしたときに、一気に大爆発(急性化)して激しい痛みや顔の変形を伴う腫れを引き起こすことがあります。

●体に細菌が回り、健康に影響を与える

根っこの先の細菌や膿が、血液に乗って全身をめぐり、お体全体の健康に悪影響を及ぼすリスクも指摘されています。

口内炎なら通常1〜2週間で自然に治りますが、「2週間以上経っても治らない、同じ場所にできたり消えたりを繰り返す」という場合は、フィステルである可能性が非常に高いので、早めの受診をおすすめします。


なぜ「歯根端切除術」が必要になるの?

通常、まず「通常の根管治療(上から歯を削って根っこの中をお掃除する治療)」を行います。

しかし、お薬が届かないような根っこの複雑な隙間に細菌が潜んでいる場合や、被せ物・頑丈な土台が外せなくて上からのお掃除が不可能な場合は、通常の治療だけでは解決しません。

そこで必要となるのが「歯根端切除術(しこんたんせつじょじゅつ)」です。

歯ぐきの横から直接アプローチして、膿の袋(原因となっている大元)をきれいに取り除き、細菌の住処になっている根っこの先端を数ミリだけ切り取ります。

いわば、「膿の通り道を無理に塞ぐのではなく、膿が作られている工場そのものを閉鎖してしまう治療」です。これにより、何度も再発していたおできがきれいに消え、大切な歯を抜かずに守り続けることができるようになります。


まとめ:鏡を見て「あれ?」と思ったら、お気軽にご相談ください

歯ぐきにできる小さなおでき。一見すると大したことがなさそうに見えますが、実は歯の根っこからの「助けて!」という大切なサインです。

当院では、患者様が些細な変化でも気軽に相談できるよう、何でも話しやすいアットホームな雰囲気を大切にしています。

「これって口内炎?」 「痛くないけれど、ちょっと気になるおできがある」

どんなに小さな疑問でも構いません。早期に発見できれば、それだけ歯を残せる確率も上がります。

お口の中に少しでも気になるおできを見つけたら、どうぞ我慢をしたり放置したりせず、いつでもお気軽にお問合せくださいね。


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監修:デンタルフラッグ・ステージ二日町 院長 前澤訓(マエザワサトシ)

宮城県仙台市出身
日本歯科大学生命歯学部(東京) 口腔外科第二講座大学院卒業
2010年 デンタルフラッグ・ステージ二日町開業
宮城県歯科医師会代議委員
宮城県歯科医師連盟評議委員
宮城県日本歯科大学校友会理事
社会福祉法人未来福祉会理事
仙台市立広瀬中学校校医
ミッキーこども園園医
ぶんぶん保育園園医
少林寺拳法中拳士三段
(2026年6月現在)