親知らずの生え方っていろいろ?

 |  |  | 0

親知らずの生え方っていろいろ?~まっすぐじゃない親知らずの話~

こんにちは!
仙台の歯科クリニック『デンタルフラッグ・ステージ二日町』の院長、前澤訓(マエザワサトシ)です。

今回は、「親知らずの生え方」についてお話していきます。
「まっすぐ生えてくる人もいれば、横を向いてるって聞くけど…うちの子のはどうなんだろう?」と気になっている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

実は、親知らずって十人十色。
生えてくる角度も位置も、一本一本ぜんぜん違うんです。
今日は、そんな“いろんな生え方”について、わかりやすくお話していきますね。


■まっすぐに生えている親知らず

理想的なのは、上下の奥歯としっかり咬み合う形で、まっすぐ生えてくるパターンです。
こういった親知らずは、きちんとケアできるのであれば、無理に抜く必要はありません。

ただし、「ちゃんと咬んでいるように見えて、実は少しだけ頬を傷つけていた」といったケースもあります。
お口の中を診てみないと、見た目だけでは判断しづらいこともありますので、気になる場合は一度ご相談くださいね。


■ 横向き・斜め向きの親知らず

いちばん多いのがこのタイプです。
親知らずは、あごの骨の一番奥に生えてくる歯なので、スペースが足りずに斜めや横向きになることがよくあります。

この状態だと…

手前の歯にぶつかっている

一部しか出ていない

歯ぐきの中に埋まっている

など、いろいろなトラブルの原因になります。「見えないのに、なんだかうずく」「口の奥が腫れてる感じがする」という方は、もしかするとこのタイプかもしれません。


■ こんなに違う!生え方の種類いろいろ

もう少し具体的に見てみましょう。親知らずの生え方には、大きく分けて次のようなパターンがあります。

完全にまっすぐ生えている:上下の歯と咬み合っている。トラブルは少なめ。

斜めに生えている:前の歯を押していたり、汚れがたまりやすかったりする。

完全に横向き:骨の中で真横に寝ているような状態。手前の歯の根を押すことも。

一部だけ出ている:歯ぐきの中に半分埋まっている。腫れやすい。

完全に埋まっている:レントゲンでないと見えない場合も。痛みの原因になることも。

このように、一言で「親知らず」と言っても、本当にいろんな状態があります。


■ 抜いた方がいい?様子を見てもいい?

「うちの親知らず、斜めだけど痛くないから大丈夫ですよね?」
そう思われる方もいらっしゃると思います。

ただ、痛みが出る前に「予防的に抜いておいたほうがいい」ケースもあります。
親知らずが押して、前の歯に虫歯を作ってしまうこともありますし、炎症をくり返すと骨にまで影響が出ることもあるんです。

もちろん、状態によっては「無理に抜かず、経過観察で大丈夫」ということもありますので、お口の中を見たうえで、できるだけわかりやすくご説明しています。


■ レントゲンで確認する大切さ

親知らずの状態をしっかり把握するには、レントゲン撮影が欠かせません。
当院でも、通常のレントゲン写真を用いて、親知らずの向きや深さ、神経との距離などを丁寧に確認しています。
信頼のおける医療機関にご紹介することも可能です。必要に応じて、連携を取りながら患者さんの安全を第一に考えていますのでご安心くださいね。


■ まとめ:まずは“知ること”が第一歩

親知らずがどんな風に生えているのか。
抜くべきかどうか、今すぐじゃなくてもいいのか。
まずはその「状態を知ること」がとても大切です。

当院では、親知らずに関するご相談も日々たくさんいただいています。
「うちの親知らず、どうなってるのかな?」と少しでも気になる方は、お気軽にお声がけくださいね。


デンタルフラッグ・ステージ二日町 院長 前澤訓(マエザワサトシ)

宮城県仙台市出身
日本歯科大学生命歯学部(東京) 口腔外科第二講座大学院卒業
2010年 デンタルフラッグ・ステージ二日町開業 院長

宮城県歯科医師会代議委員
宮城県歯科医師連盟評議委員
宮城県日本歯科大学校友会理事
社会福祉法人未来福祉会理事

仙台市立広瀬中学校校医
ミッキーこども園園医
(北仙台園、八乙女園、泉中央園、八乙女中央園、榴ヶ岡公園前園)
ぶんぶん保育園園医
(二日町園、小田原園)

少林寺拳法中拳士三段
(2025年4月現在)