親知らずのせいで虫歯に!?

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親知らずのせいで虫歯に!? 奥歯の“見えないトラブル”にご注意を

こんにちは!
仙台の歯科クリニック『デンタルフラッグ・ステージ二日町』の院長、前澤訓(マエザワサトシ)です。

今回は、「親知らずが原因で手前の奥歯(第二大臼歯)が虫歯になる」という、ちょっと意外で、でもとてもよくあるお話をご紹介したいと思います。


親知らずは“ただの余分な歯”じゃない?

親知らずは一番奥にあるため、「普段あまり気にしたことがない」という方も多いかもしれません。
ただ、問題は“親知らずそのもの”よりも、“その周り”に起こることが多いんです。

特に注意したいのが、親知らずが斜めに生えていたり、ほんの一部だけ顔を出していたりするパターン。
このような状態だと、親知らずとその手前の奥歯の間にすき間ができて、そこに汚れや食べかすがたまりやすくなってしまいます。

そして気づかないうちに、手前の健康だった奥歯が、親知らずの“影響を受けて”虫歯になることがあるんです。


「気づいた時にはけっこう進行していた」なんてことも

親知らず周辺のトラブルでやっかいなのは、「自分では見えにくく、気づきにくい」ことです。

歯ブラシも届きにくく、症状も最初はほとんどありません。
違和感を感じる頃には、すでに虫歯がかなり進行していた…というケースもめずらしくありません。

特に、親知らずが斜めに生えている場合は、手前の奥歯の側面をじわじわと虫歯にしてしまうことが多く、治療の際に「削る量が多くなる」など、負担が大きくなることもあるんです。


じゃあ、どうしたらいいの?

親知らずによる虫歯のリスクを減らすためには、

  • 定期的な歯科チェック(特に奥歯の確認)

  • 親知らず周辺の磨き残しに注意

  • 必要に応じて親知らずの抜歯を検討

といった対応が大切になります。

当院では、まずしっかりとお口の状態を確認して、親知らずが手前の歯に悪さをしていないかを丁寧に診察しています。
親知らずの抜歯が必要な場合も、痛みや腫れができるだけ少なくなるように配慮して治療を行っておりますので、ご安心くださいね。

レントゲンや視診をもとに、お一人おひとりに合わせた判断を心がけています。
「親知らずのせいで奥歯がダメになった」なんてことが起こる前に、まずはお気軽にご相談いただければと思います。


最後に

「親知らずがあるから虫歯になった」ではなく、
「親知らずがあっても虫歯にならずにすんだ!」と思っていただけるように、私たちは日々取り組んでいます。

痛みがないからといって安心せず、ぜひこの機会に親知らずのチェックを受けてみてくださいね。

それでは、また次回のブログでお会いしましょう!


デンタルフラッグ・ステージ二日町 院長 前澤訓(マエザワサトシ)

宮城県仙台市出身
日本歯科大学生命歯学部(東京) 口腔外科第二講座大学院卒業
2010年 デンタルフラッグ・ステージ二日町開業 院長

宮城県歯科医師会代議委員
宮城県歯科医師連盟評議委員
宮城県日本歯科大学校友会理事
社会福祉法人未来福祉会理事

仙台市立広瀬中学校校医
ミッキーこども園園医(北仙台園、八乙女園、泉中央園、八乙女中央園、榴ヶ岡公園前園)
ぶんぶん保育園園医(二日町園、小田原園)

少林寺拳法中拳士三段
(2025年4月現在)