こんにちは。仙台市青葉区の歯科クリニック『デンタルフラッグ・ステージ二日町』院長 前澤訓(マエザワサトシ)です。
毎日の歯みがきや口腔ケアは「分かってはいるけれど、つい後回しになってしまう…」というご家族も多いのではないでしょうか。
特にお子さんやご高齢の方にとっては、周囲からの優しい声かけや環境づくりが大きな支えになります。
今回は、家族への具体的な声かけの工夫と、家族みんなで使いやすいケアグッズをご紹介していきます。
毎日のケアを「義務」ではなく「楽しい習慣」にできるよう、ぜひ参考にしてみてくださいね。
(1)小さなお子さんへの声かけ
- 「ピカピカにできたら、先生に見せに行こうね!」
- 「ママ(パパ)も一緒に磨くから、競争しようか」
- 「歯ブラシでバイキンをやっつけよう!」
→ 子どもは「楽しい」「遊び感覚」でやると続きやすいです。磨けたことを褒めるのもポイント。
(2)思春期・中高生への声かけ
- 「口臭が気にならないように、しっかり磨くと安心だよ」
- 「歯並びや白い歯は見た目にも大事だからね」
- 「部活や勉強で忙しいけど、将来のために今のケアが大事だよ」
→ 思春期は親からの指示を嫌がる時期。見た目やエチケットの話題にすると素直に聞いてくれることが多いです。
(3)パパ・ママ世代への声かけ
- 「子どものお手本になるから、一緒に歯磨きしよう」
- 「定期検診、一緒に予約して行かない?」
- 「歯ぐきが腫れてきたら、早めに診てもらった方が安心だよ」
→ 忙しさでつい自分のケアを後回しにしてしまう世代。夫婦や家族で一緒に通院するのがおすすめです。
(4)おじいちゃん・おばあちゃんへの声かけ
- 「おいしく食べるために、歯ぐきも大事だよ」
- 「入れ歯の掃除、手伝おうか?」
- 「口のケアで肺炎の予防になるんだって」
→ 「命を守るケア」であることを優しく伝えるとやる気が出やすいです。
家族で使えるおすすめケアグッズ
(1)仕上げ用歯ブラシ
子ども用の歯ブラシは毛先が細かく、ヘッドが小さいものを選びましょう。
親が仕上げ磨きをするときは「ライト付き歯ブラシ」も便利です。
(2)デンタルフロス
パパ・ママ世代には必須のケア。歯ブラシだけでは落とせない歯と歯の間の汚れを除去できます。
小学生くらいからは「糸タイプのフロス」を練習していくと、大人になっても習慣化しやすいです。
(3)マウスウォッシュ(洗口液)
忙しい方や高齢の方には、仕上げにマウスウォッシュを取り入れると口の中を清潔に保ちやすいです。
アルコールが強すぎないタイプを選ぶと家族で安心して使えます。
(4)入れ歯用ブラシ・洗浄剤
シニア世代には欠かせないケア用品。普通の歯ブラシでは届かない部分まで洗いやすくなります。
入れ歯を毎日清潔に保つことは、口臭予防や感染予防につながります。
(5)電動歯ブラシ
家族でヘッドを取り替えれば、1台をシェアできます。
手磨きが苦手な方や、握力が弱くなってきた高齢者にも便利です。
(6)子ども用の楽しいグッズ
キャラクター歯ブラシや、磨いた時間が分かる「タイマー付きグッズ」などを使うと習慣化しやすくなります。
「歯みがき絵本」や「仕上げみがきの歌」もおすすめです。
家族で楽しむ工夫
歯みがきスタンプカード
→ 1週間続けられたらシールやご褒美を用意。家族ランキング
→ 磨き残しチェックをして、「今週の磨き王」を決める。イベントとリンクさせる
→ 誕生日や記念日に「歯ブラシを新しくする」など、楽しいイベントとつなげると習慣化が楽になります。
まとめ
家族全員で口腔ケアに取り組むためには、声かけの工夫とグッズの選び方が大切です。
「やらなきゃいけないこと」ではなく、「みんなで楽しんでやること」に変えていければ、自然と習慣になります。
赤ちゃんからおじいちゃんおばあちゃんまで、みんなが笑顔でごはんを食べられるように――ぜひ今日から、ご家族みんなで声をかけ合ってみてくださいね!
監修:デンタルフラッグ・ステージ二日町 院長 前澤訓(マエザワサトシ)
宮城県仙台市出身
日本歯科大学生命歯学部(東京) 口腔外科第二講座大学院卒業
2010年 デンタルフラッグ・ステージ二日町開業 院長
宮城県歯科医師会代議委員
宮城県歯科医師連盟評議委員
宮城県日本歯科大学校友会理事
社会福祉法人未来福祉会理事
仙台市立広瀬中学校校医
ミッキーこども園園医(北仙台園、八乙女園、泉中央園、八乙女中央園、榴ヶ岡公園前園)
ぶんぶん保育園園医(二日町園、小田原園)
少林寺拳法中拳士三段
(2025年9月現在)