こんにちは。仙台市青葉区の歯科クリニック『デンタルフラッグ・ステージ二日町』院長 前澤訓(マエザワサトシ)です。
歯周病の治療をすすめるとき、患者さんからよく聞かれるのが、
「どのくらい痛いんですか?」「どんな治療をするんですか?」「ちゃんと治るんですか?」という不安の声です。
確かに“歯ぐきの治療”と聞くと、痛みや出血など怖いイメージを持たれる方も多いと思います。
でも、実際に治療を受けた方の多くは「思っていたより大変じゃなかった」「早く相談してよかった」とおっしゃいます。
今回は、そんな患者さんのリアルな声と、治療を前向きに受けるための**心の準備(心がまえ)**について、お話しますね!
よくある不安①「痛みが怖い」
ある50代の女性の患者さんは、歯ぐきの腫れや出血を数か月放置していたそうです。
理由は「歯医者さんの治療が怖いから」。
でも、腫れがひどくなってきたことで思い切って受診されました。
治療後の感想は、「麻酔がしっかり効いていて、痛みはほとんど感じなかった」とのこと。
術後も痛み止めを飲んだら落ち着いたそうです。
歯周病治療は、麻酔をしっかり行えば痛みを最小限に抑えられるものです。
「痛い治療=歯周病治療」というイメージを持たれている方も、安心していただけると思います。
よくある不安②「治療が長く続くのでは?」
「どれくらい通わないといけないですか?」という質問もよくいただきます。
歯周病は“慢性的な病気”なので、1回で完治するものではありません。
ただ、基本治療(クリーニング・ブラッシング指導など)を続けるうちに、
「歯ぐきの出血が減った」「口の中がスッキリした」と感じる方がほとんどです。
ある40代の男性の患者さんは、最初は「長そうだな…」と不安に思っていたそうですが、
数か月後には「通うのが習慣になって、今では気持ちがいい」と笑顔で話してくださいました。
少しずつでも、確実に良くなるのが歯周病治療の特徴です。
焦らず、自分のペースで取り組むことが大切です。
よくある不安③「治療しても再発するのでは?」
歯周病は生活習慣病の一つです。
治療しても、毎日のケアを怠ると再び悪化してしまうことがあります。
でも逆に言えば、日々のケア次第で、何十年も健康を保つこともできるということです。
60代の患者さんで、「若いころから歯周病をくり返してきたけれど、今は自分の歯で噛めている」とおっしゃる方もいます。
その方は、定期検診を欠かさず、家でも丁寧に歯みがきを続けているそうです。
「もう歳だから…」とあきらめず、今からでも遅くありません。
“治す”だけでなく“守る”治療を一緒に続けていきましょう。
患者さんの声から分かること
多くの方に共通しているのは、
「もっと早く来ればよかった」
「怖がっていた自分がもったいなかった」
という気持ちです。
実際、歯周病の初期段階では痛みがないため、「そのうち治るかな」と放っておきがちです。
でも、痛みを感じるころには、すでに中等度〜重度に進行しているケースも少なくありません。
早めに治療を始めれば、歯を残せる可能性はぐんと高くなります。
「痛くなる前に動く」ことが、歯を守るいちばんの近道なのです。
治療前に知っておきたい“心の準備”
治療を受ける前に、次のような気持ちを持っておくと、心が少し軽くなります。
1. 「完璧じゃなくても大丈夫」
最初から歯みがきを完璧にできる人はいません。
「前よりも意識できるようになった」だけでも、大きな一歩です。
少しずつ習慣を整えていきましょう。
2. 「分からないことは何でも聞く」
治療の内容や期間、費用など、不安に思うことがあれば遠慮せず質問してください。
納得してから治療を受けることが、不安を減らす第一歩です。
3. 「焦らず、自分のペースで」
歯周病治療はマラソンのようなもの。
“頑張りすぎないこと”も大切です。
一緒にゴールを目指すつもりで、ゆっくり進みましょう。
4. 「小さな変化を喜ぶ」
「出血が減った」「口臭が減った」「噛みやすくなった」――
どんな小さな変化でも、それは確実な回復のサインです。
その積み重ねが、大きな成果につながります。
歯科医院は“怖い場所”ではなく、“一緒に治していく場所”
歯周病治療は、患者さんと歯科医師が“チーム”になって行う治療です。
私たちは治療を「やってもらう」人ではなく、「一緒に治す」パートナーだと考えています。
痛みを軽くすること、怖さを減らすこと、治療後も支えること――
そのすべてが、患者さんの笑顔につながると信じています。
もし、今「歯医者に行くのが怖い」「何から始めればいいか分からない」と感じている方がいたら、
まずは“話をしに来る”だけでも構いません。
そこから、あなたに合ったペースで治療を進めていきましょう。
まとめ:前向きな一歩が未来の笑顔を守る
治療を始める前は、誰でも不安を感じます。
でも、実際に治療を受けた多くの患者さんは、「やってよかった」「もっと早く相談すればよかった」と話されています。
怖い・不安・恥ずかしい――そんな気持ちは、決して特別ではありません。
それを一緒に乗り越えていくのが、私たちの役目です。
歯周病治療は“痛みのある治療”ではなく、“未来の健康を取り戻すための治療”です。
どうか勇気を出して、あなたの歯と笑顔を守る一歩を踏み出してください。
デンタルフラッグ・ステージ二日町 院長 前澤訓(マエザワサトシ)

宮城県仙台市出身
日本歯科大学生命歯学部(東京)口腔外科第二講座大学院卒業
2010年 デンタルフラッグ・ステージ二日町開業 院長
宮城県歯科医師会代議委員
宮城県歯科医師連盟評議委員
宮城県日本歯科大学校友会理事
社会福祉法人未来福祉会理事
仙台市立広瀬中学校校医
ミッキーこども園園医(北仙台園、八乙女園、泉中央園、八乙女中央園、榴ヶ岡公園前園)
ぶんぶん保育園園医(二日町園、小田原園)
少林寺拳法中拳士三段
(2025年10月現在)



