親知らずが原因で顎が痛くなる?

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こんにちは。仙台市青葉区二日町の歯科クリニック『デンタルフラッグ・ステージ二日町』院長 前澤訓(マエザワサトシ)です。

患者さんからよくいただくご相談の中に、

「最近、顎の奥が痛い気がする」
「口を開けると顎が重い感じがする」
「奥歯のあたりから顎にかけて違和感がある」

といった症状があります。

このような場合、原因はいくつか考えられますが、親知らずが関係していることも少なくありません。

今回は、親知らずと顎の痛みの関係について、わかりやすくお話しします。


親知らずは顎の奥にある歯

親知らずは、歯列のいちばん奥に生えてくる歯です。

そのため、

・顎の骨
・顎の筋肉
・顎関節

といった部分と、とても近い位置にあります。

この場所で炎症やトラブルが起こると、顎の痛みとして感じることがあるのです。

「歯が痛い」というより、「顎が痛い」と感じる方も意外と多いです。


親知らず周囲の炎症

親知らずによる顎の痛みで多いのが、**歯ぐきの炎症(智歯周囲炎)**です。

親知らずは

・半分だけ生えている
・斜めに生えている
・歯ぐきがかぶっている

ということが多く、汚れがたまりやすい場所です。

その結果、

・歯ぐきが腫れる
・痛みが出る
・膿がたまる

といった炎症が起こることがあります。

この炎症が広がると、顎の奥の痛みや違和感として感じることがあります。


口が開きにくくなることも

炎症が強くなると、

口を開けると痛い・大きく口を開けられない・食事がしにくいといった症状が出ることがあります。

これは、親知らずの周囲の炎症が顎を動かす筋肉に影響するためです。

特に下の親知らずでは、このような症状が出ることがあります。


顎のリンパが腫れることも

親知らずの炎症が起こると、顎の下・首のあたりのリンパが腫れることがあります。

すると、

・顎の下を押すと痛い
・首のあたりが重い感じがする

といった症状が出ることがあります。

これも、体が炎症と戦っているサインのひとつです。


食いしばりとの関係

親知らずに違和感があると、無意識に片側で噛む・食いしばりが強くなる  いったことが起こる場合があります。

その結果、顎の筋肉が疲れる・顎関節に負担がかかることで、顎の痛みを感じることもあります。

「なんとなく顎が疲れる」
「奥歯のあたりが重い」

という場合、親知らずが関係していることもあります。


親知らずが神経に近い場合

下の親知らずは、顎の骨の中にある神経に近い位置にあることがあります。

この場合、炎症・歯の圧迫などによって、顎の奥に違和感を感じることもあります。

そのため、親知らずの状態を確認する際には、レントゲン検査がとても重要になります。


顎の痛みの原因は他にもある

ただし、顎の痛みの原因は親知らずだけではありません。

例えば、

・顎関節症
・歯ぎしり
・食いしばり
・筋肉の疲れ

なども、顎の痛みにつながることがあります。

そのため、「親知らずが原因なのか」「別の原因なのか」を歯科医院で確認することが大切です。


親知らずの処置で改善することも

もし親知らずの炎症が原因であれば、消毒・薬による治療・必要に応じて抜歯などの処置によって、症状が改善することがあります。

特に、何度も腫れる・痛みを繰り返すという場合は、抜歯を検討することもあります。


まとめ

親知らずは顎の奥にあるため、

✔ 炎症による痛み
✔ 顎の筋肉への影響
✔ リンパの腫れ

などによって、顎の違和感や痛みにつながることがあります。

「顎が痛い=顎の病気」とは限らず、奥歯のトラブルが原因のこともあるのです。

顎の痛みや違和感が続く場合は、早めにチェックを受けることをおすすめします。

気になる症状があれば、ぜひお気軽にご相談くださいね!


監修:デンタルフラッグ・ステージ二日町 院長 前澤訓(マエザワサトシ)

宮城県仙台市出身
日本歯科大学生命歯学部(東京) 口腔外科第二講座大学院卒業
2010年 デンタルフラッグ・ステージ二日町開業
宮城県歯科医師会代議委員
宮城県歯科医師連盟評議委員
宮城県日本歯科大学校友会理事
社会福祉法人未来福祉会理事
仙台市立広瀬中学校校医
ミッキーこども園園医
ぶんぶん保育園園医
少林寺拳法中拳士三段
(2026年4 月現在)