こんにちは!仙台市青葉区二日町にある歯科クリニック『デンタルフラッグ・ステージ二日町』院長 前澤 訓(まえざわ さとし)です。
今週は、アゴの違和感や痛みを感じる「顎関節症(がくかんせつしょう)」について、さまざまな角度から連載をお届けしてきました。
実は近年、私たち歯科医師の間でも「最近、アゴの不調を訴えて来院される患者さんがすごく増えているな……」ということが、とても大きな話題になっています。
しかも、ご年配の方だけでなく、10代〜30代といった若い世代の方や、お仕事をバリバリがんばっている世代の方にとても多く見られるのです。
「昔の人に比べて、現代人のアゴが弱くなったのかな?」と思われるかもしれませんが、実はそうではありません。
原因は、私たちの「現代ならではのライフスタイル」に深く関係しています。
そこで今回は、なぜ今、現代人に顎関節症が増えているのか、その背景にある「ストレス」や「スマホ」の意外な影響と、今日からできる優しい対策についてお話ししますね!
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現代人に顎関節症が増えている「3つの大きな理由」
顎関節症は、何かひとつの原因だけで起こるというよりは、日常の小さな負担が積み重なって、アゴの許容量を超えたときに発症します。現代人の毎日には、その「小さな負担」になる要素が、実はたくさん潜んでいるのです。
理由①:手放せない「スマホ」や「パソコン」による姿勢の崩れ
現代を生きる私たちにとって、スマホやパソコンはなくてはならない存在ですよね。しかし、画面を見ているときの自分の「姿勢」、意識したことはありますでしょうか?
多くの方が、ついつい頭を前に突き出し、背中を丸めた「猫背」や「ストレートネック(スマホ首)」の姿勢になってしまっています。
人間の頭の重さは約5kg〜6kg(ボウリングの球と同じくらい)とお伝えしましたが、下を向いてスマホをのぞき込む姿勢をすると、首やアゴにかかる負担は通常の3倍〜4倍にも膨れ上がってしまいます。
頭が前に落ちると、アゴはバランスを取るために後ろにギューッと引っ張られる形になります。これが、アゴの関節や周りの筋肉を常に緊張させ、顎関節症を引き起こす大きな原因になっているのです。
理由②:目に見えない「精神的ストレス」と緊張感
現代社会は、情報が溢れ、お仕事や日常生活でもスピード感や成果を求められることが多く、知らず知らずのうちに心が緊張状態になりやすい環境です。
心がストレスを感じて自律神経が緊張モード(交感神経が優位な状態)になると、人間は体にグッと力を入れるようになります。その力が一番最初に入りやすいのが、実は「アゴ(奥歯)」なのです。
前回のブログでもお話しした、無意識に上の歯と下の歯を合わせてしまう「TCH(歯列接触癖)」や、夜間の激しい「歯ぎしり・食いしばり」は、ストレス社会を生きる現代人にとって、心のSOSがアゴに現れた形そのものと言えます。
理由③:食生活の変化(柔らかくて美味しい食べ物の普及)
現代のお食事は、ハンバーグやパスタ、パン、柔らかいお肉など、あまり噛まなくても美味しく食べられる調理法や食品が主流になっていますよね。
これ自体はとても素晴らしいことなのですが、日常的に「しっかり噛む」という機会が減ることで、アゴの骨や筋肉が正しく育ちにくくなったり、アゴを支える筋力のバランスが崩れやすくなったりしています。
筋力が弱くなっているところに、スマホによる不良姿勢やストレスによる強い食いしばりが加わるため、現代人のアゴは昔の人に比べてトラブルを起こしやすくなっているのです。
あなたのアゴを優しく守るための「現代版・予防アクション」
「スマホもストレスも、現代の生活から完全に無くすのは難しい……」
確かにその通りですよね。すべてをゼロにする必要はありません。大切なのは、日常の中で「アゴを休ませる優しい時間」を少しだけ作ってあげることです。今日からできる簡単なアクションをご紹介しますね。
① スマホは「目の高さ」で見るようにする
スマホを見るときは、ほんの少しだけ脇を締めて、画面を目の高さまで上げてみてください。これだけで首やアゴにかかる負担が劇的に軽くなります。 また、パソコン作業が多い方は、1時間に1回は立ち上がって、肩をぐるぐると回したり、空を見上げるように首を伸ばしたりして、アゴの引っ張りをリセットしてあげましょう。
② デジタルデトックスの時間を15分だけ作る
お布団に入ってからのスマホ観賞は、脳を興奮させて夜間の食いしばりを引き起こす原因になります。 寝る前の15分間だけでもスマホを遠くに置き、お気に入りの温かい飲み物を飲んだり、アロマを嗅いだりして、心とアゴを「おやすみモード」に切り替えてあげてくださいね。
③ 歯科医院で「守りのバリア(マウスピース)」を張る
がんばる現代人の強い味方が、歯科医院で作るオーダーメイドのマウスピースです。 姿勢の崩れやストレスからくる強い食いしばりの衝撃を、夜間だけでもマウスピースという「ふかふかのクッション」に受け止めてもらうことで、アゴにかかるダメージを最小限に抑えることができます。
まとめ:時代に合わせたアゴのケアを、一緒に始めましょう
現代人に顎関節症が増えているのは、皆さんが怠けているからでも、体が弱いからでもありません。毎日を一生懸命にがんばり、便利な社会を生きているからこそ、アゴにそのシワ寄せがきてしまっているだけなのです。
だからこそ、「これくらい大丈夫」と我慢しすぎず、時代に合わせた適切なケアを自分にプレゼントしてあげてくださいね。
仙台市青葉区の『デンタルフラッグ・ステージ二日町』では、今を生きる患者様のライフスタイルに寄り添い、無理のない姿勢のアドバイスや、お一人おひとりにぴったり合ったマウスピース治療を行っています。
「毎日パソコン仕事で、そういえばアゴがカクカクするな」 「朝起きたとき、なんだか顔の周りが凝っている気がする」
そんな現代ならではのお悩みをお持ちの方は、ぜひ一度当院へお気軽にお話ししにいらしてください。
大切な皆様が、これからも快適に、笑顔で美味しい食事を楽しめるよう、温かいスタッフ一同、いつでも皆様のご来院をお待ちしております!
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監修:デンタルフラッグ・ステージ二日町 院長 前澤訓(マエザワサトシ)

宮城県仙台市出身
日本歯科大学生命歯学部(東京) 口腔外科第二講座大学院卒業
2010年 デンタルフラッグ・ステージ二日町開業
宮城県歯科医師会代議委員
宮城県歯科医師連盟評議委員
宮城県日本歯科大学校友会理事
社会福祉法人未来福祉会理事
仙台市立広瀬中学校校医
ミッキーこども園園医
ぶんぶん保育園園医
少林寺拳法中拳士三段
(2026年6月現在)



